概要
Zホールディングス株式会社(ZHD)は、OpenAI, L.L.C.(OpenAI)と、「GPT-4」などOpenAIが提供する全てのAPIに関する利用契約を締結しました。これにより、グループ会社のLINE株式会社(LINE)およびその子会社、ヤフー株式会社(ヤフー)の従業員約2万人に向けて、APIを活用した対話チャット型の独自AIアシスタントサービスの提供を開始しました。
独自AIアシスタントサービスの特徴
- 社内認証やネットワーク制限を行い、セキュアな環境を整備
- 出入力情報はOpenAIのモデルのトレーニングやサービス改善に活用されず、二次利用や第三者への提供がされない仕様
- 社外秘情報の利用も可能
活用シーン
- 文書やメールのテンプレート作成
- 文案の修正
- 調査
- 文章の分類分け
- 外国語のテキスト翻訳
- アイデア出し
利用可能なAPI
- GPT-4、GPT-3.5、GPT-3(大規模言語モデル)
- Embeddings(検索、クラスタリング、分類等の実行を目的に文章をベクトル化)
- DALL·E(テキストから画像やイメージを生成)
- Whisper(音声文字起こし)
- Moderation(テキストのセンシティビティを判断)
ZHDグループの取り組み
- 2023年6月に生成AI社内推進組織「生成AI活用推進室」を発足
- 2023年3月にZHDグループ全従業員を対象とした「生成AI利用ガイドライン」を策定
- 2021年6月より「AI倫理に関する有識者会議」を開催
- 2022年7月に「Zホールディングスグループ AI倫理基本方針」を策定
- ヤフーが運営する飲食店予約サービス「PayPayグルメ」でOpenAIのChatGPTプラグインの提供を開始
ZHDグループは、適切なガバナンス体制のもと、生成AIの活用を積極的に推進し、全てのサービスにAIを実装することで、ユーザーの日常生活、企業活動、そして社会自体をアップデートし、「日本・アジアから世界をリードするAIテックカンパニー」になることを目指しています。